炭酸泉の基礎知識

炭酸泉を知る

炭酸泉

炭酸泉とは

炭酸泉は通常のお湯とは違い、炭酸ガスが含まれているお湯のことを言います。 炭酸ガスとは二酸化炭素のことで、コーラやサイダーなど炭酸水のようなお湯をイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。主にヨーロッパに多くあり昔から健康改善のため医療にも使われてきました。 日本では天然の炭酸泉は少ないのですがその理由は日本の地形にあります。火山の多いところでは炭酸が湧いてもすぐに消えてしまうので、そのため日本に現存する炭酸泉は少ないようです。 炭酸泉に入浴することで得られる効果は、疲労回復、リラックス、睡眠改善、頭痛改善、肩こり改善などがあり、何といっても血行改善がなによりの魅力でしょう。 血行が良くなると様々な面において身体の症状が良好になりますので、慢性的な体調不良に対して良い効果が期待できます。冷え性や美肌効果もあるので女性にもおすすめです。 お湯や温泉に対して特に興味がない人は、わざわざ遠くまで行って温泉に入る人の行動が無意味に思えるでしょう。若い人もほとんどはお湯なんてどれも同じだと思っているようです。 しかし昔から温泉がありがたがられているのは事実ですし、間違いなく身体に良い効能はあるのです。 この効能が身体の健康に対してだけでなく、美容にも良いということが分かってきたことから、若い女性にも興味を持つ方が増えているのです。

通常のお湯との違い

炭酸泉は通常のお湯とはどこが違うのでしょうか。実際に入浴すると皮膚が少し赤くなります。これは血流が良くなっていることで起こる現象です。 見た目での違いは炭酸飲料のように泡が出ているので、誰でもお分かりになると思います。この気泡は炭酸ガスなのですが、炭酸ガスと聞いて体に悪いように感じてしまう方も多いようです。 しかし実際にはそうでもなく、炭酸ガスが皮膚に浸透するとそれが反応して血液を多く流すようになる、つまり血行が良くなるということです。 医療でも使われている炭酸泉は、一般のお湯と比べて健康に対しての効果が期待できるのです。 主に血行を改善させる働きがあるので高血圧や冷え性、糖尿病などを改善する事が可能で、睡眠状態が悪い場合も炭酸泉を利用したことによって快眠を手に入れることができた方もいます。 このような効果は通常のお湯にもあるでしょうが、炭酸泉では効果の高さが大きく違います。 ヨーロッパには天然の炭酸泉がたくさんあり、他国からわざわざそれを目当てに訪れるほどです。こういったことからもただのお湯ではない事がわかるでしょう。

どこに炭酸泉はある

体に良いことが理解できても、炭酸泉に入るためにはどこに行けばよいのでしょうか。通常の銭湯や温泉には炭酸泉はない事が多いので注意が必要です。 日本では炭酸泉に入ることのできる場所は限られており、残念ながら通常の温泉に比べるとかなり少ないのが現状です。さらに天然のものとなるとほんの一握り、数えるくらいしかありません。 そういった状況ですので遠出をしないと入れない方もいるでしょう。それでも全くないというわけではないので、興味があったらぜひ訪ねてみてその効果を実感してください。 天然の炭酸泉としてよく知られているのは大分県の長湯温泉で、他にも長野県の釜沼温泉、山形県の泡の湯温泉などがあります。 人工のものとなると数は増えておりほぼ全都道府県にありますので、詳しそうな人に聞いたりインターネットで検索すればすぐに見つけることができるでしょう。 しかしいくら高濃度とはいえ、人の出入りがあればそれだけ炭酸ガスが抜けてしまい効果も低くなっていきます。銭湯などの人工の炭酸泉ではそんなこともしばしばあるようです。ならばいっそ自宅のお風呂を炭酸泉に、と考える方もいます。 業者に依頼することで比較的簡単に自宅導入でき、ランニングコストは冷蔵庫よりも安いとの話ですので、何度か試して気に入ったのであれば自宅導入という方法もいいかもしれません。 これなら家庭のお風呂が手軽に炭酸泉になり、毎日が温泉気分になれます。